2020 アメリカ ドラマ
!ネタバレしています!ご注意下さい!
イギリスの邸宅ウェディングにやってきた中年女性。
なにやら訳ありの雰囲気ですが、怖い話を、という新郎新婦たちに長いお話を語り始めます・・・
アメリカ人教師のダニが
両親を亡くしたフローラとマイルズの世話係として
イギリスの田舎町、ブライにやってきて、
広大な敷地、歴史ある豪華なお屋敷での生活を始める。
ダニも視聴者も、何かうすら寒い気配を感じながら、
でもそれは断片的で、不穏な空気を漂わせつつも核心に触れることなく物語がすすみます。
ホラーですが、私は夜中に見ても全然平気でした。
制作側の意図でしょうね。
うすら寒い・・・どまりで、そこまで気持ち悪い演出はなかったです。
たまに急に出てきてびっくり、とか、ありましたが、
基本的に全て絵画的で美しく描かれていて。
鏡に映り込む幽霊までもが芸術性を求められているような。
終始そのように丁寧に作り込まれているので、
ホラー要素の不快感とかそういうもののない不思議なドラマでした。
和製ホラーはひたすら陰気で不気味でカビ臭くて、呪いと怨念がうずまいて苦手なのですが。美しくないし。
そんなわけで、ストーリー的にも、え?これ誰?みたいなのとか、
え?何言ってんの?、え?これどういう意味?とか、
ホラー要素よりもミステリー要素の方が強かったような。
前ふりが丁寧すぎて長すぎて、3話くらいまでは本当に、退屈で、ワケがわからなくて、
何度リタイヤしそうになったか分かりませんが・・・
登場人物たちの抱えるものが描かれていくうちに続きが気になるようになりました。
リタイアしそうになったのはダニが苦手なのもあったかも。
何かに怯えているダニだけど、女優さんが苦手でした・・・
終始目が泳いでいて、パニックになる演技もなんだろう、コメディ感?
チャップリンとかMr.ビーンみたいな動き?
演出の意図かもしれないけど、
それでせっかくの重厚な雰囲気とか落ち着いた空気感が台無しに感じました。
結局終盤にかけて謎解きがされていくけど、
あれ?ダニの婚約者の亡霊とか、フローラとマイルズの両親の死の真相とか、
叔父のヘンリーが見ている自分の分身の謎とか、
そのあたりほったらかしな感じが・・・
フローラとマイルズの母親とヘンリーが関係していて、
どうもフローラはヘンリーの娘みたいで、
しかもフローラとマイルズの父親(ヘンリーの兄)はそれに勘付いて。
そこからの異例の夫婦旅行での事故死、というわけでなんとも謎だけど、
推して知るべし、でしょうか。
とにかく、主役のダニ以外はよかったんだけどなー、みたいな。
何とかかんとかハウス、みたいなミステリーホラー他にもあるけど
これシリーズものなのかな?製作者が同じ?
ロック&キーとかもなんだか作りが似てる。
定番の作り方なのかなー。
作りはいいし、よくできてはいるけど、後に残る作品ではないかな・・・
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