2019 アメリカ 映画
!ネタバレしています!ご注意下さい!
007のダニエル・クレイグ主演のサスペンスです。
有名小説家の老人が自身の邸宅での誕生パーティーの夜に亡くなり、
その日来ていた家族、家政婦、看護師が捜査を受けます。
匿名の誰かの依頼を受けた私立探偵ブノワ・ブランがダニエル・クレイグの役どころ。
登場人物みんなくせ者、
親族はみんな老人のすねかじりで、
そのくせみんな老人に思うところがあって。
全員が犯人に見えてくる。
キャラクターがしっかりと描かれているので、
それだけでも面白い。
事件の全容が分かってからだけど、
あのキャラクター設定必要だったの?と謎に思うくらい、
変な設定なのに全く本筋に関係ない登場人物がいたりして。
特に孫のネトウヨ話とか・・・。
だからこそ、ほんとに真相が分からなかった。
視聴者にちゃんと推理させてくれて、
看護師のマルタはめちゃくちゃいい子でかわいいし、
でも途中彼女にも裏があるんじゃないかと思わせられたり、
とてもよくできたお話しでした。
こういう事件ミステリーものは序章が長すぎたり、
途中が退屈だったり、ネタばらしが支離滅裂だったり、
とかく不満足な出来に終わりがちだけど、
納得満足のストーリーでした。
最後までハラハラさせられました。
私が見逃したのか、ナイフがたくさん刺さった椅子と、
マルタがそのナイフで刺されそうになった時におもちゃの引っ込むナイフだったことの意味・・・。
それがいまいち分かりませんでしたが・・・。
親族は相続できずに残念だったけど、
今まで移民のマルタを蔑んできたのに、
逆に支援を乞う立場になり、
完全に立場逆転。
まぁ、自分たちで築いたものなど何一つないのだから、
ざまあみろって感じで胸のすく展開でしたが。
エンディング、お屋敷のベランダから親族たちを見下ろすシーン、
すごく爽快でした。
0コメント