2017 アメリカ NETFLIXオリジナルドラマ
ネタバレしています!ご注意ください!
アメリカの女子高校生ハンナが自殺する。
その数日後、友人だったクレイにカセットテープの入った箱が届く。
それはハンナ自身が自殺する前に自分に起こったこと、関わった人々のことを記録した、
遺書のようなものだった。
テープを聞きながら、クレイや他のテープの登場人物たちはその真偽を巡り、
動揺し、一見順調な高校生活が崩れていく・・・
ハンナに一体何が起こったのか、視聴者もクレイとともにテープを聞いていく感覚で、
物語がすすみます。
いじめ、中傷、友人関係、異性関係、将来への希望と不安・・・
傷つきやすい半面、人を傷つけることに鈍感で、自分を守ることにはあまりに無防備。
子供と大人のはざまで揺れる10代後半の若者の内面を良く描いていると思います。
でもなんだろう・・・全く感情移入できなかった・・・
さらっとまとまりはいいけど、
実際のところ、ハンナやクレイがどう感じ、そしてどう行動したのか、
そのあたりがほとんど伝わってこない・・・。
淡々と物語を描くだけでは伝わらないんだなぁ、と。
映像作品って難しいなぁ、とそんな感想です・・・。
役者さんたち上手だったし、映像も悪くない気がしたけど、
退屈なお話しでした。
ハンナのひとりよがりな感じにも嫌気がさすし、
クレイは終始暗いし、
他の登場人物も裏切り・下心・隠ぺい・犯罪にまみれているし、
誰一人共感できる人物がいなかったのも原因かな。
ドラマではテープによってハンナに起きたことが描かれたけど、
むしろ大変なのはドラマの後のストーリーだろうな・・・。
テープの存在が明るみになって、皆の人生が狂わされるだろうし。
もう既に自ら命をたってしまった子もいたけど。
そんなに悪いことをしたんだろうか?彼は。
「私の死に関わった人たち」なんてハンナに死後つきつけられてしまって、
その時の判断・行動は誤りだったとしても、
そこまでの責任を負わされるような罪ではないだろう、と思うことも多くて。
自分に非はなかったのか?と。
実際に責任をとるべき犯人は確実に一人いるけど。
そういう部分で、かまってちゃんなハンナには嫌悪感しかなく。
ハンナの両親はあのテープを聞かずにいられないと思うんだけど、
あれを聞いてしまったら地獄の苦しみから一生開放されないだろうな・・・。
内容も後味も悪いドラマです。
おすすめはしません。
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