2014 アメリカ ドラマ
ネタバレしています!ご注意下さい!
不気味で凄惨なシーンも多いのに、
後味の悪さを感じないのが不思議なドラマ。はまって一気見しました。
もともと映画で、スピンオフまではいかないのかな・・・
同じ監督が同じ着想で描いた物語のようで。
監督はコーエン兄弟。
主人公レスター役は、イギリスのドラマ「SHERLOCK」の
ワトソン君だったマーティン・フリーマン。
卑屈で劣等感の塊の、ちっさい男っぷりが見事でした・・・
英語がダメなので、吹替え&字幕で視聴。微妙(相当な時も)にニュアンスが違うから、
最近はこのパターンで見ることが多いのですが。
劇中で殺し屋のマルヴォが、出会う人々に無理問答のような問を投げかけるのだけど、
英語のニュアンスとか、宗教の寓話とか、
そのあたりを理解してると100倍面白いんだろうな・・・と。
製作者のこだわりの強い作品ほど、その面白さを分かりきらない自分が悔しいもので。
まぁ、多分20%くらいしか汲み取れてないけど、十分面白かったです。
マルヴォはかなり謎の殺し屋で、頭もきれるし常に冷静。
殺し屋なんだけど、独特の正義感なのか、暇つぶしなのか・・・
独自のルールの中で生きているようで、
行いは残酷で非道なんだけど、一貫した姿勢がぶれないので、
不気味なんだけどひきこまれる謎の人物でした・・・
でも幕引きには納得。
いい人は犠牲になってしまいそうで、
モリーかガスの身が心配だったけど、二人がハッピーエンドで何よりでした。
たくさん人が死んでしまうので、ハッピーも何もないのですが、一応めでたしでした。
全くリサーチせずに見たので、
毎回冒頭に「これは実話である。生存者の希望で名前は変えたが、
死者への敬意もこめてその他は忠実に描いた」
というメッセージが挿入されていたのを真に受けて、
犠牲者があまりにひどい描かれ方をしていたりして
心配になったり、細かいディテールがどう再現されたのか気になったり、
そうやって見るのがなかなか楽しめました。
実際は全くフィクションのようで、まんまと。って感じですが。
面白かったので良しとします。
人物の描写が丁寧で秀逸な作品でした。
忘れた頃に再度見てみても面白そう。
0コメント