レディ・プレイヤー1

上映日:2018年04月20日製作国:アメリカ上映時間:140分

ジャンル:アクションアドベンチャー・冒険SF


現実がひどすぎて、

現実逃避で

皆がVRゲームにのめり込む近未来。

そこにしか楽しみを見出せない希望の無い世界。

ゲーム制作者が亡くなる前に

ゲームに隠した宝の鍵を探すストーリー。

解けばそのゲームのオーナーになれると

あって、皆一攫千金を狙って

ゲームの中で

謎解きに奔走します。

そのゲームの利権を狙う巨大企業は

金と人と権力と暴力で

その鍵を奪い、

支配しようと画策します。

CGがすごい。

アバターを操るゲーム画面と、

現実世界も恐らくほぼCGで。

これ、インセプションの夢みたいに

何層にもなった仮想現実で、

実際マトリックスみたいに人間はみんな

寝たきり植物状態なんじゃないの…って、

一瞬思うくらいCGっぽい現実世界だけど

そういうダークな物語ではないです。

現実から逃げる手段のゲームだけれど、

そこで仲間や愛を得るお話。

ゲーム制作者からの

教訓めいたメッセージもこめられていて。

シャイニングの中に入っちゃうのはかなり面白い展開でした。

あの映画の中とか怖すぎて無理…

街中でVRゴーグルをつけて

ゲームに興じる人々…

車も通るのに単純に危険だし、

広場で何もない空間に向けて手足を出したり

話している姿は滑稽で怖い。

敵企業のおじさん、

コミカルにドジに描かれているけど

実際やってることは

爆破と殺人です。

そこがあまりに軽く流されていて。

ゲームの中でアバター殺されることの方が

大げさでしたよ?

あとこれだけゲームを

リスペクトしている風で、

最後の最後に「現実だけが本当の意味でリアルなんだ」…って…目が点。

あれ?PTA監修ですか?って興醒め。

それを主人公に言わせる意味って…?

まぁそりゃ、主人公は

彼女もお金も家も仕事も手に入れて、

逃避しなくても現実謳歌するでしょうけど、

希望のない社会であることに変わりないのに

ちょっと身勝手な台詞。

ゲームの中で戦う彼らを応援して

一緒に戦った人々を

突き放すような台詞。

映像技術は確実に最新なんだけど、

その感覚が、古いのでは。

彼だけじゃなく、

現実世界が彼の働きでより良くなったり、

そうでなければゲームの世界をより発展させたり、そういう締め方もあったのでは。

おさまりの良いハッピーエンドのようで

実際全然。

エンターテイメントとして映画館で見るには

すごく最高な作品かと。


Duka’s

映画、ドラマ 感想&備忘録 ♥Sense8♥Breaking Bad♥Modern Family♥コンフィデンスマンjp♥

0コメント

  • 1000 / 1000