2020 アメリカ Netflix映画
!ネタバレしています!ご注意下さい!
ジョージクルーニー 監督主演作、
テレビでCMなんかも流れて劇場公開映画のような雰囲気ですが、
これは劇場向けでしょうね・・・。
テレビやタブレット、ましてスマホでなんて見るものではないかと。
映像やセットはすごいです。
北極の風景も、宇宙船も、
北極の観測所のつくりも最高に素敵だし、
宇宙船の造形や、無重力状態、あれどうやって撮ったんだろう・・・。
すごく無重力感がリアルで。
船外活動とか、船内を移動する時とか。
メイキングがすごく気になります。
あと血が球体になって漂うのとか、多分あれはCGだろうけど。
その映像とセットの迫力だけが楽しみの映画ですから。
・・・ほんとうにそれだけ。ただそれだけです。
人類の生存が脅かされる何事かが起こってしまって、
放射能汚染される大地。地球上ほとんど全て。
一体どこに避難するつもりなのか、北極観測所からも人々が避難しています。
ジョージクルーニー演じる科学者は一人観測所に残ります。
もともと持病で余命わずかなようで。家族もなく。
避難機に乗り込む人々、
そのうち一人の女性が娘のアナを探していますが、もう乗り込んだよ、と別の女性。
北極圏は他の地域より汚染が遅く、他の地域との連絡が途絶えます。
避難機どうなったんだろう・・・
きっと皆亡くなってしまったんでしょうね・・・。
1人で北極に取り残され、誰もいなくなった観測所で生活する科学者。
用意していない食器が残されていたり、キッチンから出火したり、
他の誰かの気配がすると思ったら、いました。
冒頭で探されていたであろう少女アナが。
いやでも、100%アナ本人じゃなく幻覚でしょうよ、と。
透き通るような白い肌、一言も発しない彼女、名前はお花と同じアイリスだと。
まー多分、幼いころに生き別れた娘でしょ。
で、一機だけ地球外に存在する宇宙船。
自分が研究した地球外惑星を探索している宇宙船の乗組員に目を止めます。
20代くらいの女性乗組員・・・。
ということは、これ、娘でしょうよ。
地球上はもう壊滅的被害なので、
地球に帰還するその宇宙船1機をなんとか止めねば人類は絶滅です。
通信機器が使えない快適な観測所から、
危険を冒して、遠い観測所まで出発します。
(幻覚ではないテイの)アイリスと一緒に。
猛吹雪とか、氷が割れて溺れそうになったりとか、大冒険の末、
いやあんなボロボロの体で氷水に浸かって零下何十度の極寒ですから、
死んじゃうでしょうけど、いや、もしかしたらこのお話し自体全て夢かも。
と、いいつつ、観測所に到達し、無事宇宙船と交信を始めますが、
今度は宇宙船が危機的状況に。
娘(いや、まだこの時点では娘と分からないけど)と彼氏ともう一人とで、
損傷した宇宙船を船外活動で修復しますが、
呑気に歌なんか歌ってかなりのフラグがたってると思ったら案の定。
もう一人、の乗組員が負傷してあっけなく亡くなります。
で、結局交信は回復して、地球の情報を伝達、
宇宙船の乗組員で相談して2人は死を覚悟して家族の待つ地球へ帰還、
娘(いや、まだこの時点では娘と分からないけど)と彼氏は、
地球へ戻らず、何の因果か父親が発見・研究した惑星へ戻ります。
最後、お互い名乗りあって、エンディング。
娘と彼氏は新惑星初めての人類としてさながらアダムとイブでした、と。
え!もしかして宇宙飛行士がアイリスって名乗った時に、
視聴者が、お父さんと娘だったの~!なんて素敵な!
わ~!あの子は幻覚だった~!娘の!
なんて素敵な父娘愛・・・
とか思うと思ったんかな、ジョージクルーニーは。
これだけ見え見えの伏線で、伏線通りの筋書で、
視聴者の期待を超えないことって、この規模の映画で、あるんだ・・・。
と、全く別の感慨を抱きました。
とりあえずジョージクルーニーは優秀な脚本家と監督を見つけて、
主演は許すからあとはスポンサーに徹するべきでしょうね。
同じような宇宙ものでもこの間みた「インターステラー」はとてもよくできていたんだなって、あちらの株が上昇しました。
宇宙空間の無音の表現なんか素晴らしかったもんな・・・。
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