2016 アメリカ 映画
!ネタバレしています!ご注意下さい!
ベン・アフレックのためのアクション映画。
ベン・アフレックが演じるのは、自閉症の会計士。
表向きは会計士だけど、裏の顔があり。
あらゆる悪人の資金洗浄を請け負う裏の会計士でもある。
ただ、自分のルールに反する人道的に許せない者は、
どんな相手だろうと圧倒的な戦闘能力を発揮して壊滅させてしまう。
軍人の父、自閉症の少年と、その弟の過去の回想がたまに入り、
会計士の過去をひもときながら、今直面している敵との対峙を描いています。
謎のパートナーから、たまには表の仕事を、と言われて請け負ったある大企業。
経理社員のデイナ(アナ・ケンドリック)が経理処理の矛盾をつきとめたため、
外部監査を請け負うのですが、
天才的頭脳で数年分の会計書類をなんと一晩で読み解き、しかも原価率やら利益率やらを
算出して、架空の処理まで洗い出してしまいます・・・
が、なんと副社長が自殺(ほんとは偽装)して調査は強制終了。
やりはじめたら中途半端が無理な性分だけど、
そこはぐっとこらえて業務を終了・・・
と思ったら、刺客に命を狙われますが、
そんな雑魚にやられる会計士ではなく。
パートナーからは全てを引き払って姿を消せと言われますが、
同じく消されそうなデイナをなぜか見殺しにできず、
助けて秘密のキャンピングカーまで披露してしまいます。
一方で、なんだろ、警察?警察の金融犯罪のトップっぽいえらいおじさん(長官)も、
極秘で会計士を追います。
前科持ちだけど優秀な調査官に調べ上げさせて、
会計士の偽名から潜伏先をつきとめます。
潜伏先に突入したところで、長官から調査官に種明かしが。
長官の数々の実績の裏には会計士からのリークがあって、
退官間近の長官はそのパイプ役を引き継ぐために調査官に会計士を追わせたと。
犯罪集団の会計処理をしている人物からのリークではモラルに反するのでは?
と詰め寄る調査官ですが、
長官もそのジレンマをかかえつつ、
でも会計士からのリークで検挙できた犯罪の大きさとを天秤にかけて考えたと。
これからの判断は調査官にゆずる、と長官。
そこに絶妙なタイミングでパートナーから調査官に電話が。
見てるんですねー。聞いてるんですねー。
さては、優秀だけど前科のある調査官に白羽の矢を立てたのはパートナーでしょうね。
確実に。
このへんのくだりと、前後しますが終盤に事件についての会見の場で、
指揮官に任命された調査官が、「チームでの解決」を強調したあたり、
全てをのみこんでうまくやってくんだなって、腑に落ちた部分があって、
好きな感じのまとめ方でした。
本筋の方の会計士は、
社長をどんどん追いつめて、
社長宅の傭兵をバッサバッサ殺していきます。
アクションにありがちな、容赦なく殺される傭兵達・・・
(親がいて、家庭もあって、職が無くて仕方なく傭兵になっている人もいるだろうに・・・
と、いつも切なく思いますが。脱線。)
その合間には父とともに自分たち兄弟を置いて家出した母の葬儀へ行った回想シーンへ。
葬儀への参列を拒否されパニックになった会計士。もみあいの末に父が銃弾に倒れます。
一方、社長宅で残すは傭兵リーダーと社長のみ。
満を持して会計士と対峙する傭兵リーダーですが、なんと、弟でした!
ウォーキングデッドのショーンだった役者さんだし、
ちょいちょいフォーカスされてたので恐らくそうだろうとは思いましたが。
弟だけど、使命の為にはしょうがなく・・・なんてことになるかと冷や冷やしましたが、
殴り合ったりもみあいながらも再会を喜び合う2人。
社長はモニター室でいてもたってもいられず飛び出して来て瞬殺でした・・・。
エンディングでパートナーの正体が明かされますが、
会計士が昔見学に行き、今莫大な支援金を送っている障害者支援施設にいる、
人とコミュニケーションをとれない女性でした。
子供のころに出会っていたあの子ですねー。
国防庁へのハッキングも可能という超高性能PCを駆使して会話しています。有能~。
デイナに有名画家の絵画を送ったりして、キャンピングカーでまた次の地へ・・・
ほのぼのエンディング。
今作は、会計士の人物像を作り出した序章、みたいな感じでした。
ジェイソンボーンみたいなシリーズものにできそう。
おもしろいキャラクター設定なので、
続編があれば見てみたいけど、未定のようです。
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