マイノリティ・リポート

上映日:2002年12月07日製作国:アメリカ上映時間:145分

ジャンル:サスペンスアクションSF


トムクルーズの安定のかっこよさ。

ともすれば中だるみしそうな展開ですが、

トムクルーズをもってすればそんなもの起こりません。

眉と目の距離がない。何その骨格。

目力が強すぎる。


2050年代?近未来、プリコグという予知夢能力者3人によって殺人が事前に予知され、

殺人犯は未遂で投獄されるため殺人事件は起こらない。

ただ、予知夢はあくまで”予知”夢であって、

3人の予知夢が異なる未来を見ることもあって。

その異なる予知夢を少数報告”マイノリティ・リポート”というわけで。

息子を誘拐され失ったジョン(トム・クルーズ)は薬物に頼る不安定な精神状態を

押し殺してひたすら犯罪捜査に全てをそそぐ警官。

プリコグシステムを推進するラマー局長とともに、

システムの正当性を信じて職務にあたるジョン。

そこへシステムの欠陥を精査するため司法省のウィットマンが視察に訪れる。

まさに構図はウィットマンの妨害とジョンの正義感の対決になるわけだけど、

そう見せかけて実は別の誰かの陰謀が働いていて・・・


SFサスペンス。

網膜スキャンが一般的な近未来。網膜が一般的に普及まではしてないけど、

あらゆる場所に防犯カメラがあって、

ネットではターゲティング広告があふれてたり、

少し重なる部分はあって。

プリコグの”予知”というものと、メールや通話を傍受してAIが犯罪性を検知するみたいな、

対テロ捜査の正当性についての疑念も重なるかな。


アクションもみごたえがあるけど、

一貫して俯瞰した雰囲気のサスペンス。

遠くからプリコグの見る幻影を見ているような画面の質感が不思議な感覚でした。

観客に対して、これは未来の予知であるかの錯覚をさせるような。

リアリティを重視したのではない描き方に感じました。

詳しくは言い表せない、ただ感覚的に、だけれど。


プリコグシステム研究の第一人者の科学者のアトリエすごい素敵でしたー。

ああいう温室夢だわー。

食虫植物ぽい植物の動きも面白かった。

クモドローンも何気にかわいくて。

世界観が完成されていて、終わり方も良かった。




Duka’s

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