処刑人

1999年　アメリカ映画。

原題は"The Boondock Saints"
日本語で「路地裏の聖人達」だそうで。
邦題に激しく異議有り
処刑人て、なんかB級ホラーみたいなネーミング・・・。
センスないなぁ。
この邦題のせいで、
敬遠しちゃう人多そう。
私なら、この邦題じゃあ、まず見る気にならない。
スプラッタなグロい映画のようで。安い邦題。
直訳のほうが、よっぽど内容に沿っているし、
なんなら原題のままが一番良い。
と、邦題については不満が大きいですが、
作品は面白かったです。

とにかくマクマナス兄弟がかっこよすぎる
本当に、いちいちかっこいい・・・
私は基本的に濃い顔の人が好みなんですが、
マーフィー・マクマナス（ショーン・パトリック・フラナリー）
コナー・マクマナス（ノーマン・リーダス）
だとマーフィーは濃い顔立ちで、
コナーは目も細くて比べると濃くはありません。
（まぁ、彫りが深いので、細めのっぺりのいわゆるアジア顔とは全然違うけど。）
でも、断然コナー（ノーマン・リーダス）がかっこいい。
なんだろう。しぐさとか？視線とか？
トータルの雰囲気がすごくいいです。

ストーリーは、法で裁かれない悪人に制裁を加えるっていう、
必殺仕事人みたいなもの。
本当に、めちゃくちゃに人が死にます。
マフィアの上層部を殺すといっても、
上層部の指示で動く部下だって多いだろうし、
その線引きってどうなるのかって考え出したら、
悪人と善人の区別とか、
不正っていってもどこがボーダーなのかって、
考えてしまう部分も多いけど。
エンディングで、
TVリポート形式で、町の声みたいな形で賛否両論の声があって、
それがうまく映画を見た人の感想を反映して、
映画の内容への賛否とリンクしていて、
色々考えてしまうもやもや感を払拭してくれる効果もあって
すっきりさせてくれた気がする。

ストーリーも、流れを時間通りに全て追う形ではなくて、
後から回想的な形だったり、
捜査官の分析だったり、
色々な形で展開されるから、
ただの銃撃戦の繰り返しにならずに新鮮だった。

宗教色もけっこう強いので、
造詣が浅い（とはいわないのかもだけど？）私は
きっといまいちその辺り理解できていないのだろうけど。
カトリックと、その他の違いも分からないし。
結構挑戦的な内容なのでは？と思いました。
教会の反発とか、ないのかしら・・・。
神の啓示を受けるとか、
神父が2人を容認するような場面も多かったし。
あと、アメリカの実情はよく知らないけど、この映画によると、
アイルランドとかロシア、メキシコ、イタリアなど、
移民が多くてかなり多民族なんですね・・・。
で、それぞれルーツを大事にしているというか、
同じ民族の結びつきが強いんだなぁって感じました。

兄弟はめちゃくちゃかっこ良くて、
けど抜けてる部分とか臆病な部分もあって。
で、やるときはやる。芯がある男。

ロッコや変態捜査官もいい味だしてました。

ノーマン・リーダス、他の出演作も見てみたくて、
調べてみましたが・・・
ホラーとか、ちょい役が多いのかなぁ。
ホラーは見たくないけど、
ブレイド2はあまりホラーじゃなさそうなので、
ちょっと見てみようかなぁ。
でも1を見るのがかったるい・・・

たまたまレディーガガの「JUDAS」のPVを見たら！
出てました！ノーマン・リーダス！
やっぱりかっこいいわ～
ちょっと年とった感じがありましたが

人がたくさん死ぬアクション、好きじゃないですが、
今作はなかなか楽しめました。
見終わって、1999年の、なんと13年も前の映画だと知って驚き。
音楽もシーンも全く古くなかったです。