*追記*その後最後まで視聴しました。
★★★★★の気分ですが、いかんせん流血しすぎて人におすすめできないので
-★に。
*ここから追記*
・・・と、思っていたのですが、結局一気に最後までみました。
怪物と、怪物になるかもしれない恐怖と、水・食料など生命の危機と、
十分すぎる極限状態なのに、次々と災難が。
ギター少女が虫垂炎になり、麻酔すらない状態で手術をしたり、
常に冷静な態度で皆を守っていた人が怪物と激闘の末に命を落としたり。
そして軍用車で閉鎖のマンションにつっこんできたのはならず者達。
人を人と思わない悪行ぶりで、仲間の女の子はあっけなく殺されて。
その後も傍若無人、やりたい放題。
悪行の限りをつくす感じの集団です。
怪物よりもゾンビよりも生身の人間が一番恐ろしいのは、
ウォーキングデッドの展開と重なります。
紆余曲折の末に冒頭のシーン、雪の夜空のもと、軍から射撃されるヒョンス。
その前後はもう書ききれないですね、盛りだくさんすぎて。
しかしこのドラマ、伏線をにおわせない。
におわせない伏線なんてあるんだ、って驚きました。
ドラマの伏線はいつ回収されるんだろうって、思いながら見るものだと思ってました。
視聴者を信頼しないとできないつくりだと思う。真剣に見ていないと気付かないから。
本当に細部まで物語を作り込んでいると思う。
そして回想の入れ方も、人の思いを画に表すのも本当にうまい。
画にも色にもこだわっているのがよく分かる。
そう、セリフで1から10まで説明しなくても、
登場人物が多くても、その人の気持ちは十分に伝わる。
そんなエピソードが随所にちりばめられていました。
ヒョンスは壮絶ないじめ(もはやあれはいじめではなく脅迫、強要、犯罪ですよね・・・)で自分の心を殺してしまったけど、死にきれず、
他の生存者から怪物として疎まれても助け、
その優しさが伝わって皆に受け入れられ、
そして変異してしまってもおじさんに最期「大丈夫だ、お前のせいじゃない」って受け止められて。
全てがそこに集約されていました。
転校生に声をかけたあの日からいじめが始まり、
友人を失い、家族を失い、体は生きているけど心はとっくに死んでいたと思うけど、
あのおじさんの一言で心が生き返ったと感じました。
いつかまたあの笑顔を取り戻してほしい・・・でもまぁそんなドラマじゃないから無理か。
悲しい・・・けど、強く優しくあってほしい、悲しみは消えないけど心の平穏を得てほしいと願わずにいられません。
エンディング、続きが本当に気になります。
あいつは生きていて、ヤクザの体を奪ったということですよね・・・
そうして死体に憑依して生きているんだとわかって心底ぞっとするラストでした。
やっぱり最後までアリスと比べてしまいました。
こちらの作品が良すぎて、
あの幼稚なつくりに、視聴者をバカにしてるのかと怒りを感じるレベル・・・。
同じタイミングでの配信開始、同じような異世界物語、同じく漫画原作、同じようにCG満載で、主演俳優も似ていて。
あえてなのかな。あえてだとしたらアリスは全てにおいて完敗だった。
4話目くらいまではまだましだったけど、5話目以降はひどかった。
主人公のアリスとウサギがこれからどうなろうが、まぁ死なないんでしょ、程度の感想でしかない。
いや、単純に残念すぎて。日本のドラマが。がんばってほしいっていうことです。
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