ウインド・リバー

2018 アメリカ 映画

!ネタバレしています!ご注意下さい!


アメリカ中西部、ワイオミング

ネイティブアメリカン保留地”ウィンド・リバー”で起きた事件の物語。

白人の野生動物ハンター、コリーが主役。

コリーはネイティブアメリカンの元妻の実家周辺で起きた

野生動物被害の調査の最中に、雪原で少女の遺体を発見。

少女は数年前に亡くしたコリーの長女の親友だった。

保留地の警官と、たった一人で捜査に来たFBIの新米白人女性捜査官ジェーンの

捜査に、適度な距離を置きながら協力するコリーは真相に近づいていく・・・


娘の死に関連していくのか、これは連続殺人のお話しなのか、

と思いきや、全くそこは結びつきません。

ネイティブアメリカンを描きつつも、

主要人物は白人のコリーとジェーン。

ぺらい。薄っぺらい。

事件の真相も、本当に単純。

18歳の娘を、かたや大人だから関知しなかった、とする犠牲者の父親。

かたや、18歳はまだ子供だと、非難するような姿勢のジェーン。

何がいいたいんだか、ネイティブアメリカンの社会を丁寧に描こうとしているというよりは、

一般的なネイティブアメリカンってこんな感じ、だよね。

みたいなテンプレートで作ってみました、って感じの映画。

理解しようと寄り添う目線は一切感じられなかった。

結局、冷静沈着、中立な立場で、でも悲しみを抱える父親として、

ネイティブアメリカンの社会を知る者として、凄腕スナイパーのコリーが

スーパーマンぶりを遺憾なく発揮して、

自らの軽率な行動で多くの地元捜査官の命を失ったFBIのペーペー姉ちゃんだけが生き残り、

なんだかわきあいあいといい雰囲気を醸し出し、

おまけ程度に雑な顔塗りをした被害者父とコリーとで

ネイティブアメリカンへの敬意がある風な感じでにごす、

〆は、保留地で行方不明になる事件が多いよ、って。

未解決だよ、って。

そんなとこです。

悪いやつらはみんな死んで、主犯の男も無残に死んで、

雪原風景は美しかった。

それだけ。

Duka’s

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